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コラム

教員採用試験の模擬授業対策~⑤新任教員の本音トーク~

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2024/10/04

私学教員に内定した方々の体験談トークが聞ける私学内定者座談会より

E-Staffでは毎年、私学に内定した先輩たちの体験談や本音トークを直接聞くことができる座談会を開催しています。
今年度は、異なる経歴を持つ4名の先輩が参加。掲載第4回目となる今回は、私学だけではなく公立の採用試験に挑戦した経験などを、先輩たちが解説。求められる「レベル」についても、体感を含めた具体的なお話を伺います。

E-Staff担当

Interview: 4月より着任予定の先生

2024年4月に私立学校への着任が内定している、多様な経歴を持つ4名の先生方。
■K・Nさん(新卒)私立高校(共学)数学科常勤講師内定
■K・Hさん(既卒)私立中高(共学)数学科常勤講師内定
■S・Nさん(新卒)私立高校(共学)英語科非常勤講師内定
■M・Nさん(新卒)私立中高(共学)英語科専任教諭内定

Interviewer: E-Staff担当

私学内定者座談会の運営チームスタッフ

模擬授業で見られるのは、教員としての振る舞い・知識・指導力

E-Staff担当: 模擬授業は、選考中盤~後半で大きなウエイトを占めます。皆さんはどうやって対策されて、本番を乗り切ったのか、教えてください。英語科の【S・Nさん】はいかがでしたか?
【S・Nさん】模擬授業では、教育実習での経験をもとに基礎的な教員としての立ち振る舞いを意識しました。例えば、黒板の方を向いて話すのではなくて、生徒の方を向いて話すこと。また、板書も黒板の下の方だけを使わずに、上から下まで使うように板書計画をあらかじめ立て、それに基づいて見やすく大きく、濃く書くよう心がけました。教員には求められる要素が多く、すべてが見られていると思うので、事前に確認し、できていない部分を修正していきました。
さらに、模擬授業中に不安を見せないことも非常に重要だと思います。本番では面接官の先生方や英語科の教員の方々を目の前にして授業をすることになるので、絶対に緊張します。準備が不十分だとどんどん不安になってしまうので、板書計画や説明の展開、ポイントなどを事前にしっかりと組み立てました。

4月より着任予定の先生

E-Staff担当: 学校さんからは、模擬授業の題材や分数などの指示は、どのタイミングで知らされたのですか?
【S・Nさん】模擬授業を行う1週間ほど前に教材のコピーをいただいて、「どこの箇所でも自由に選んで授業をしていいよ」と言われました。授業を英語で行うか日本語で行うかについて、指定がなく自由に行って良いとのことだったので、オールイングリッシュの授業を行いました。模擬授業で自分らしい授業ができるのも、私立の魅力かなと思いました。

4月より着任予定の先生

事前チェックと準備は必須、教員目線の客観的なアドバイスが糧に

E-Staff担当: K・Nさんは数学科ですが、模擬授業はいかがでしたか?
【K・Nさん】私は模擬授業をEスタッフの方や大学の教職支援センターで見ていただきました。模擬授業の題材は、試験の1週間前ぐらいにいただきましたね。デジタル機器にも慣れていることをアピールするため、ICTを使った授業を展開しました。事前に模擬授業の練習をしている時にタッチペンが固まってしまうトラブルがあったので、対処の仕方のヒントが得られました。模擬授業では学習指導案も見てもらえるので、これは教育実習の時の経験を活かして準備していました。

4月より着任予定の先生

E-Staff担当: 同じ英語科の【M・Nさん】さんはどうでしたか?
【M・Nさん】基本的に私は生徒に配るプリントとスライド準備していたため、板書は行いませんでした。授業はすべてオールイングリッシュで進めていました。模擬授業の内容は、公立の教員採用試験を受ける同期の友達に、事前に一度、見てもらいましたね。大学の教職支援センターには校長経験者が何人もいらっしゃったので、さわりだけ見てもらってアドバイスをいただきました。教員経験のある先生方からは、「これは受けが悪い」「ここは良い」など、具体的かつ客観的なフィードバックをいただけたので、そこは貴重な機会だったかなと思っています。

4月より着任予定の先生

教員経験者は多角的な授業研究でよりよい授業を

E-Staff担当: K・Hさんはコロナ禍での模擬授業を経験されたのですよね。
【K・Hさん】新卒で母校に就活した時はコロナ禍だったので、模擬授業を撮影してメールで送る形式でした。自宅では撮影が難しく、ホワイトボードが使える会議室を借りて、ビデオ撮影しました。
今回の採用では、模擬授業なしで内定をいただいたのですが、アドバイスをするとすれば、すでに教員を経験した方は、ある程度、自分の授業スタイルが出来上がっていると思うんですよね。そうした自己流のスタイルも大事ですが、さらに大事なのは、新たに授業を研究する熱意や努力です。何回も教えた単元だとしても、自分のノウハウを活かすだけでなく、ICTを使ったらもっとわかりやすく説明できるんじゃないか、などいろんな角度から見て研究すれば、その熱意は必ず学校側に伝わると思います。

4月より着任予定の先生

模擬授業では生徒の興味を引き出すアクティブな授業を

E-Staff担当: 参加者の方からの質問です。英語の模擬授業では、教員が説明していく従来型の授業と、生徒にどんどん発言させていくアクティブな授業のどちらを意識して行いましたか? との質問です。英語科のM・Nさんいかがですか?
【M・Nさん】僕が受けた学校のほとんどは、英語のテキストのリーディング・パートの一部を使って、何分程度で授業を作ってくださいと指示が出ました。英語の教科書の内容を、どれだけ広げられるか、どれだけ生徒の興味を引き出せるかという点がポイントになると思うので、生徒をバンバン当てるタイプの授業にしないと、心象が悪い気がします。一方的に講義をする授業をしていたら、ほぼ間違いなく先進的な学校だとマイナス評価になってしまうと思います。オールイングリッシュで、生徒に当てて進める授業のやり方を貫き通す感じでした。

4月より着任予定の先生

E-Staff担当: S・Nさん、いかがですか?
【S・Nさん】私もM・Nさんとほとんど同じで、教科書に沿う授業ではあるんですけど、授業の前に「どんどん当てていきます」と生徒に宣言して、生徒を組み込んでいくスタイルだったり、デジタル教材を積極的に使って、そうしたことにも慣れている部分を見せたり。ゲーム性を持たせるレクリエーション的な学びも取り入れられたら、よりプラスのポイントになるのではないかなと感じました。

4月より着任予定の先生

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