私学教員内定者座談会2019レポート
今年も、2020年3月7日(土)に2020年卒業の先輩たちをパネリストとして迎え、就活体験談をお話しいただく「私学教員内定者座談会」をイー・スタッフ東京営業所にて開催いたします。
昨年度の様子をダイジェストにてお届けいたします。
ご参加を迷われている方も、お申込みいただいている方もイメージを具体的にしていただければ幸いです。
<パネリスト>
(パネリスト/内定先/採用職種)
英語1/東京都内中高一貫(共学)/常勤講師
英語2/東京都中高一貫(女子)/常勤講師
数学1/東京都中高一貫(女子)/専任教諭
数学2/東京都中高一貫(女子)/常勤講師
数学3/東京都中高一貫(女子) /専任教諭
社会(公民)/福島県内中高一貫(共学) /常勤講師
国語1/埼玉県内中高一貫(共学) /常勤講師
国語2/埼玉県内中高一貫(共学) /常勤講師
理科(生物)/茨城県内中高一貫(共学) /専任教諭
理科(化学)/埼玉県内中高一貫(共学) /常勤講師
<プログラム>
・就職活動全般について
・書類選考について
・筆記試験について
・面接について
・模擬授業について
・質疑応答
<就職活動全般>
Q.教員としての就活を開始したのはいつごろ?
数学1:
3月くらいから面接対策として教育関係の本を読んで考えていた。
どこの学校を受けようか調べ始めたのは、大学4年の5月ごろ。
司会:
どんな本?
数学1:
どんな質問があるのかとか。道徳教育であなたが伝えたいことは何ですか、など。
これまで考えてこなかったので、他の本を読んでみてまとめたりしていた。
司会:
私立向けはないですよね?
数学1:
一般向け。学校の図書館で借りたもの。
数学2:
本格的ではないが、大学3年の12月ごろからどんな学校があるか調べ、応募したり学校へ行ったり、実際に非常勤講師の選考を受けたりした。
インターネットで探して…(イー・スタッフ)…「私立・科目・応募」で検索してみた。
社会(公民):
3月ごろ。2月に大学で説明会があったので、そこから動き始めた。
Q.教職以外にもエントリーはしましたか?
数学2:
本格的なエントリーではないが、インターンのエントリーはしていた。参加はしていない。
司会:
どうでした?
数学2:
自分を見直すきっかけに。やっぱり自分は教員だなと思えた。
司会:
皆さんはどうやって教員一本に決めた?
英語2:
中3くらいに教員になりたいと思った。就活を始める時期はすでに民間を目指すには遅かった。
3年の12月時点で教員一本を決意。
Q.公立の教員採用試験は受験した?
司会:
中高公立の出身で採用は私学?
英語1:
やっぱり中学校から高校に上がるときに、勉強しなければならないことのギャップを学んだ。
英語は、中学の英語を頑張っていれば高校でついていけるけど、中学でさぼってしまうと高校についていけない。中高の連携が大事と思い、中高一貫の私立を目指した。
英語は、スピーキング、ライティングとか、スポーツに似たところがあって、中学の頑張りが高校へ影響を与えるので、中高連結をした私立の教育に魅力を感じた。
理科(化学):
多かったです(国立大という環境のため)。ずっとその学校にいられる。中高一貫校で過ごした。ずっと同じ先生に見てもらった。
もし自分が先生だったら、同じ生徒を6年間見ていける私立が絶対いいと思った。
Q.エントリーする際重視していたことは何ですか?
国語2:
学力より、校長や他の先生の人柄やどういう思想を持っているのかを気にした。
人間関係がうまくいかないと、やりたいことはできない。自分と意見の近いことを言っている方々がいる学校を選んだ。人柄は、イー・スタッフで私学の見学会があり、全然知らない学校に見学会に行って、校長先生や他の先生とコミュニケーションをとったときにいいなと感じた。
理科(生物):
校風を知る上で、HPを見る上で、教科からの挨拶が載っている学校が多く、理科の先生がうちの理科の教育はこういう感じです、とか。ブログを読んで、学校の先生方の雰囲気を知れた。
<書類選考>
Q.どんなことに気を付けていた?苦労したこと、こうしておけば良かったことはありますか?
国語2:
大学の履歴書を選ばなかった。資格を多く書ける履歴書を選んだ。自分のアピールしておきたいものを書ける履歴書を選択。選考を受ける学校によってチョイスした。
理科(生物):
履歴書を自作した。新卒ではなかったので、職歴欄を自由に変更した。自作すると不安ではあったが、結果的に通ったので良かった。普通の紙。厚紙とかでなくても書類選考に通った。
<筆記試験>
Q.ズバリこんな対策をした方がいい!
英語1:
大学受験をしたときの勉強が役立った。大学の勉強というよりは、受験の勉強。
英語2:
英語の長文500語が3題、指導案、その他もろもろ。要約を200語、など。60分では無理な出題。
問題を見極めることも大事。筆記試験は不安になるが、筆記試験はあくまでもこの程度はできてね、を見るテストなので、学校によって求めるものが違う。筆記だけで決まるとは思わなかった。
数学1:
教職教養は全く対策をしていなかった。
<模擬授業>
Q.模擬授業について
英語2:
普通の就職活動とは違って、筆記試験さえ通っちゃえばみんな同じ土俵の上。大学にコンプレックスを持っていても模擬授業でチャレンジできる。
失敗したことを紹介したいのですが。
人にいろいろ相談すると思うのですが、教授とハイスペックの先輩の授業を教えてもらって、それでいくとうまくいかない。人に意見を聞きながら、自分で授業を作ったときの方がうまくいった。
理科(化学):
どんなに準備しても緊張してしまった。知らない人を相手に授業を一度やってみると、本番はそこまで緊張せずにできることが分かった。
<面接>
Q.こんな質問がありました!
英語2:
学校の雰囲気がでるのが面接。きっちりとした面接をするところもあれば、暑かったのでジャケットを脱いでもいいよ、と言ってくれるようなラフな学校もあってアットホームな学校もあった。「お茶飲んで、ジャケット全然脱いでいいよ」と言ってくれる学校に勤務を決めた。
理科(生物):
自分の学校と絡めていく質問が多かった。学校ごとにパターンを作ってはいたが、結果的に良くなかったと感じた。トップネットの研修で、色んな人と話したりとか元教員の人から話しを聞くとこういう生徒を育てたいな、と自分の中に核になるようなものを決めることが、最終的には大事だと感じた。学校ごとに変えるのもいいが、一本軸を作るのが大事。
社会(公民):
質問の設定は、ネットや教員採用試験対策の本から引っ張った。社会科なので、専門外の科目指導ができますか?と言われたときは、できないと思っても、元気で明るく「できます!」と答えられるようにした。
気持ちで負けないというのを大事にした。
<質疑応答>
Q.社会や理科だと科目がでてくるんですけど、専門科目外の授業を持つことに不安はありませんか?
社会(公民):
もちろんあります。教師は一生勉強だと思っているので、勉強していくしかない。
社会科は科目横断で教えられなければならない教科なので、科目を超えた授業ができるのが魅力でもある。色んな引き出しのある先生と思ってくれる。苦手意識はカバーしていかなければならない。
理科(生物):
理科は基礎科目まではできるようにした方が良い。
<最後にひとこと>
社会(公民):
これから勤務するのに少し不安を感じている状態です。でもそんな時間がもったいないので、積極的に動いていった方が良い。
理科(生物):
教員の活動をやってこられたのは、非常勤講師として働いて、イー・スタッフを調べて見つけられて、自分なりに行動を起こしていくことが大事だと思います。イー・スタッフのサポートのおかげで専任教諭になれることができました。感謝しています。
理科(化学):
長い時間ありがとうございました。教員試験を受け続けていると、なかなかうまくいかないことが多くて…熱い気持ちがあってここに集まってきていると思いますので、就活辛いことあっても乗り越えていけると思います。
私立は、落ちてしまったときは、その学校とたまたま相性が良くなかったので落ちたんだ、と思うこと。決して教員に向けいていないわけではない、と思うこと。
数学3:
就活が分からないことが多くて不安だと思うけど、正直、今私たちだって4月以降については心配ごとだらけ。
数学1:
今緊張とか不安とかあると思うんですが、意外となんとかなります。一生懸命書いた履歴書なのに落とされたり、手応えなくても受かったりすることもある。そんなに思いつめず、緩く頑張っていただければと思います。
数学2:
「私は先生になる」と言うと、8割方「大変だよ」と言われてしまう。でもそんなの関係ない。あなたたちなら大丈夫なので、応援しています。
国語2:
最後に3点。1つ目、今色んな情報があふれている。それに惑わされないよう確固たる自分を持ってください。
2つ目。教員になることに不安になるのは、良い教員になるために必要なこと。
3つ目。別に頑張らなくても良いと思う。普段の自分たちの姿を私学の先生方に見せてください。