エージェントは見た!⑧新卒であえて“非常勤講師”を選択した理由。特色ある2校のWワークで手に入れた理想のキャリア
2020/12/25
イー・スタッフだけが知っている就職・転職成功事例!!トップネット研修生・理科教員Iさん(20代)
「教員免許を活かしたい」という思いはあるものの、「なかなか一歩を踏み出せない」「希望に合う学校が見つからない」という方は少なくないのではないでしょうか? この連載では、イー・スタッフが関わった成功エピソードを通して、踏むべきステップや成功のポイントを探ります。
Interview:イー・スタッフ 藤原
教育業界一筋で、塾講師などを経てコーディネーターに。私立中高に関する豊富な知識を活かしながら登録者をサポート。
Interviewer:ライター 小河
学校・企業関連の取材・執筆に携わって約20年、思春期目前の息子を持つアラフィフ世代。
新卒、教員人生を“非常勤講師からスタートする”メリットとは?
小河:
教員を目指している方の大半は、「まず教員採用試験に合格しなければ!」と考えているかと思います。最も一般的ではあるものの、イー・スタッフの藤原さんは、「すべての人にとってベストのルートであるとは限らない」と話します。
赴任後は教科指導に加えて、担任や部活動顧問としての業務もこなすことになります。その忙しさやプレッシャーの中で挫折してしまうケースも珍しくはありません。大事なのは、自分に合ったルート、つまり、自分に合った『教員として成長していく方法』を見極めることだと考えています。
藤原
小河:
「プレッシャーがあるほど燃える!」という方なら、大丈夫かもしれません。でも「ちょっと不安」という方は、教育実習を思い出してみてください。専門知識も意欲もあるのに、思うようにいかない…。あの怒涛の日々を、半年、1年と続けていく自信はありますか?
一つひとつ積み上げていくタイプの方や、教員になることに対して迷いのある方には、過酷だと感じます。そこで知っておいていただきたいのが、『私立高校の非常勤講師から教員人生をスタートさせる』という選択肢。教員としての適性をじっくり見極めながら、授業力の強化に専念できるのが最大のメリットです。
藤原
小河:
今回は、あえてそのルートを選び、イー・スタッフのサポートのもと実践を通して教員としての自信を得た、Iさんのエピソードをご紹介します。
教育実習で気が付いた自分の弱み・強み。研修での学びをもとに私学へ
小河:
Iさんとイー・スタッフの出会いのきっかけとなったのは、イー・スタッフの『トップネット私学教員養成』です。春から夏にかけて私学教員養成に特化した研修を行うもので、私学のベテラン教員からアドバイスがもらえる『公開模擬授業』をはじめ、イー・スタッフのネットワークを活かしたプログラムが大きな特徴。Iさんは、大学4回生のときに参加しました。
➡詳しくはこちら https://www.e-staff.jp/topnet/
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この時点では地元の都道府県で実施される教員採用試験を受ける予定だったそうです。ただIさんの様子を見ていると、素直ですべてに全力投球。素晴らしいことですが、教員になってから頑張りすぎてしまわないかなあと、少し気になっていました
藤原
小河:
その予感は的中し、Iさんは教育実習で「力を入れるところ、抜くところの要領を掴んだほうがいい」との指摘を受けます。さらに「ずっと教員を続けていけるか?」と問われ、答えに詰まってしまったそうです。その瞬間、Iさんの頭をよぎったのが、『トップネット私学教員養成』での話でした。
いつも、研修の参加者の皆さんに『私学の非常勤講師からのスタート』について話をさせてもらっていました。最終的に正採用である専任教諭を目指すとしても、授業が主軸となる非常勤から経験を積むことは、かえってスピーディーに指導力を身に着けつけることができる。必ずしも専任教諭への、「遠回りコース」とは言えないのです。
Iさんは、その話を思い出してくれて、改めて恩師の方と話し合った後、8月には非常勤講師として経験を積んでいくことを決意されていました。
Iさんは、その話を思い出してくれて、改めて恩師の方と話し合った後、8月には非常勤講師として経験を積んでいくことを決意されていました。
藤原
小河:
結果、Iさんは大学卒業後の2年間に、3校で非常勤講師を務めます。1年目は女子進学校A校と中堅共学校B校、2年目は早期から契約更新の依頼があったA校と共学進学校C校。実にバリエーション豊富です。
未経験ながら進学校での内定に至ったのは、エージェントから人柄や意欲の高さをしっかり伝えられたから。3校ともコマ数が少なかったので、収入確保と経験獲得のために掛け持ちができるよう、学校に交渉・調整しました。最初にA校の話があった際、Iさんはコマ数の少なさに躊躇していましたが、進学校での指導実績をつくるチャンスと捉えてはどうかと助言したところ、納得してくださいました。
藤原
小河:
B校とC校を案内した際には、Iさんから「より幅広い経験を積みたい」とおっしゃったそうです。藤原さんの先を見据えたアドバイスが、Iさんの心に響いた証といえるでしょう。
3校での教員経験を経て着実に成長!“憧れの教育”が“確信”に!
小河:
今では力の入れ加減をコントロールできるようになり、授業力に自信を持てるようにもなったというIさん。3年目となる今年は、専任教諭を目指すべく「自分に一番合っているA校での業務に集中したい」との近況報告があったそうです。
“教員になりたい”という憧れが、“教員として生きていく”という確信に変わったのだと感じています。一番大変だったのは大学在学中。周囲が企業の内定をもらったり、教員採用試験に向けて励んだりしている中で、いかにモチベーションを保つのかという点です。教科指導の専門性を高めてはどうかといった提案をさせていただきました。
藤原
小河:
まさにイー・スタッフの伴走のもと、辛い時期を乗り切り、未来への自信を得ることができたんですね。Iさんのように、自分なりのペースでキャリアプランを築いていきたいと考えている方、ぜひイー・スタッフへ。“自分らしい夢の叶え方”を、コーディネーターと一緒に見つけませんか?