私立学校の先生のお仕事:職種別編
職種や学校の規模によって異なる先生の業務
「忙しそう」というイメージを持たれることが多い学校のお仕事。先生といえば授業ですが、他にはどんなことをしているのでしょうか?
学校であっても、担当する業務の幅が職種によって異なるのは一般の職場と同じです。ここでは、専任・常勤・非常勤という職種別の担当内容と、注目ポイントとしての「学校の規模」について解説します。
専任・常勤・非常勤って?
私立学校で働く先生の、働き方(雇用形態)は、「専任」「常勤」「非常勤」の3つに呼び分けられることが多いです。この3つの形態は、それぞれ勤務の期間や仕事の内容等に違いがあります。
専任教諭
「専任」とは専任教諭の略称で、正規採用された教員のことを指します。一般企業でいうところの正社員に当たります。専任の仕事は幅広く、自分が担当する授業の他に、生徒・保護者の対応や時間割の作成、進路指導、学校運営などの校務を分掌して行うことがほとんどです。また部活動の顧問や、修学旅行の担当、学年通信の作成・発行など学年の運営業務もあります。
年間を通して担当する仕事の他に、体育祭や文化祭の役割分担や、さらに細かいところでは、学校説明会の手伝いや生徒の通学指導、入試準備・運営などその都度発生する業務もあります。
常勤講師
「常勤」とは常勤講師の略称で、雇用期間が定められたフルタイムの教員をいう場合が多いです。一般企業の契約社員のような立場というとわかりやすいでしょう。
常勤は専任と同様に授業以外のさまざまな仕事を受け持ちますが、具体的な仕事内容は各校によって異なります。授業のみというところもあれば、部活動の顧問や学年付として担任・副担任など学年の運営に関わる業務を担うこともあります。
非常勤講師
「非常勤」は、非常勤講師の略称です。専任・常勤の先生がフルタイムであるのに対し、一般企業でいうところのパートタイムのような働き方です。担当する教科の授業と評価に特化して担当します。部活動指導や保護者の対応など、その他の業務はない場合がほとんどです。給与・年収は担当する授業のコマ数に応じて決まります。
生徒数や学校の規模が業務量の目安になることも
仕事内容・種類は基本的にどの学校も同じと考えて良いのですが、大きく違うのは業務量や種類です。それを知るためにぜひチェックしたいのが、学校の規模。生徒数の数やクラスの数、それに対して教職員の数がどれくらいになるのかも注目してください。
私立学校には、1学年1クラスの小規模校から10クラスという大規模校まであります。手厚い指導を行うために1クラスの人数を30人未満としたり、教科によって習熟度別クラスを設けていたりすることも。
クラス数が少ないということは、一人の教員が担当する授業数も少ない可能性が高くなります。またその分授業の種類が増えたり、他の業務を担当したり、生徒との接点が広がります。1学年10クラス程度ある学校の場合、学年の先生方で分担して受け持ちます。一人の先生が担当するのは3~4クラス分。クラス間に差が出ないように進度や内容に注意しながら、同じ授業を繰り返し行っていきます。
大規模校と比べると小規模校は情報を見落としてしまいがちですが、小規模であることを活かした独自の取り組みが行えるのも私学の強みです。ご自身の教育観や適性に合わせて、ぜひ目を向けてみてください。
もっと詳しい校風や教育方針が知りたい!エージェント活用のススメ
実際に私立学校への就職を希望する際は、ここまで述べたこと以外に、やはり教育に関する実際の取り組み(教育方針・校風・など)も、とても気になるポイントではないでしょうか。
私立学校には教育理念があり、それに基づき、各校が独自の教育体制や学習プログラムを展開しています。最近は「総合の時間」を使って探究学習や論文指導などを行う学校もあり、一斉授業の枠内では収まらないような学びを実践している学校が増えてきています。
休み時間や放課後を使った個別対応を行ったり、ICTを活用してひんぱんに生徒とやり取りをしたり、学校によってさまざまな取り組みが展開されています。
また、学校ごとの雰囲気や先生・生徒の様子などは、実際に肌で感じてみないと自分に合うかどうかわからないなと思われている方も多いと思います。そんなときにこそ、是非教育・学校の専門エージェントであるイー・スタッフにご相談ください。
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