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コラム

【志望理由書】と【自己PR書】 ― いまさら聞けない違いと書き方

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2022/02/04
面接にて笑顔で話す女性。自己PR、志望理由。

内定への第一歩、書類選考

私立中学の教員になるためには、学校ごとの採用試験をパスする必要がありますが、第一次選考として多くの学校で「書類選考」があります。書類選考のために提出が必要な書類として代表的なものは、「履歴書」「教員免許」「卒業証明書」など。しかし、そのほかに「志望理由書」「自己PR書」の提出を求める学校もあります。

学校がこれらの書類を求める理由は“人となり”を見たいと考えているからです。履歴書だけでは伝えきれない“自分らしさ”や“自身の強み”を表現し、上手くアピールしていきましょう。

志望理由書と自己PR書の違い

「志望理由書」と「自己PR書」は、問われている内容がそれぞれ異なります。具体的には下記の2点が違う、ということを押さえておきましょう。

① 内容の目的
② 文章の構成

①内容の目的

志望理由書では、「なぜこの学校を志望したか」が問われています。一方、自己PR書は「この学校でどんな力を発揮できるか」を伝えるものです。

②文章の構成

目的に応じて、文章の構成(書く順番)も異なります。志望理由書は「学校のどのようなところに惹かれたのか」から、自己PR書は「自分の経験・強み」から、書き始めます。

志望理由書の書き方

「なぜこの学校を志望したのか」を問われるものです。パンフレットやホームページなどから情報を集め、学校のことを理解したうえで「この学校を選んだ理由」「この学校で自分はどのように貢献できるのか」を伝えます。

学校を調べるなかで何に魅力を感じ、そこで自分はどのような教育をしたいのか、今までの経験をどうやって活かすかという内容を、①~④の文章構成で書いていきましょう。その際、本文を書く前に構成を箇条書きするとスムーズです。

① 志望理由「ホームページを見て、学校のこんなところ(教育方針や取り組みなど)に魅力を感じた・共感した」など
② 過去の経験・エピソード「以前いた学校(または企業)でこのような場面に直面し、それに対してどのように対応したか」など
③ そこで何を学んだのか「過去の経験から学んだことや気付き」
④ 経験から、この学校でどうしたいのか「学んだこと・気付いたことを踏まえて“この学校で働きたい”という思い」

志望理由書において①は他の方と内容が重なる可能性は多くありますが、②~④は人それぞれ異なる部分なのでこの点に重点を置きます。
記載するときは「このようなことがあり、このように考え、このように対応した」ということを簡潔に書くのではなく、起承転結を意識してなるべく具体的にエピソードを書くようにしましょう。

「自己PR書」の書き方

「自分はこの学校でどのような力を発揮できるか」を伝える書類です。自身が持つ強みやスキルなどのアピールポイントを通して、「学校にどのように貢献し、活躍できるのか」を考えましょう。書くべき内容は志望理由書と似ていますが、自己PR書では流れが異なります。

① 過去の経験「学生時代にこのような活動をしていた」など
② 具体的なエピソード「トラブルや課題にこのように対応した・乗り越えた」など
③ 何を学び・考えたか「②のエピソードや過程から学んだこと」
④ 経験からこの学校で活かせること「この学校の〇〇の取り組みの中で、自分の経験やスキルをこのように活かせる」など具体的に。

自己PR書は志望理由書と異なり、自身の経験が主体となります。エピソードについては志望理由書と同様に具体的に書くようにしましょう。

書く際の注意点

自筆(手書き)を求められる場合、あるいは書式自由であっても、注意点があります。

・自筆の場合は、読みやすくていねいな字で。
・鉛筆や消せるインクでの記入は避け、ボールペン等で清書しましょう。
・修正液や修正テープを使うことはNGです。
・鉛筆で下書きをした場合は、きれいに消しておきましょう。
・原稿用紙の場合は、用紙の基本的な使い方が正しくできているのかも確認しましょう。
・Wordなどワープロソフトで作成する場合は、タイトル・日付・氏名を忘れずに。
・文字数や書くテーマなどが決められている場合は、指定に沿って作成します。

自筆は書き方の留意点が多く、時間もかかります。最近はパソコンでの書類作成を認める学校も増えていますが、自筆だからこそ伝わるものがきっとあるはずです。応募先の学校へ“手紙を書く”というイメージを持って書き始めるのも良いかもしれません。

志望理由書・自己PR書はアピールのチャンス

「志望理由書」「自己PR書」が求められる募集は敬遠されることもありますが、これらの書類は自身の強みや教育観、そしてそれらを言葉で“伝える力”をアピールできる最初の機会です。自信がないな…という場合は添削してもらうのもお勧め。文章力を磨くことは、仕事の現場でもきっと役立ちます。

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