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私立学校で働くことを決めた理由~①新任教員の本音トーク

2024/04/12

私学教員に内定した方々の体験談トークが聞ける私学内定者座談会より

E-Staffでは毎年、私立学校教員への内定者による座談会を開催しています。
教員志望の皆さんが、私学に内定した先輩たちの体験談や本音トークを直接聞くことができる取り組みです。
今回は、異なる経歴を持つ4名の教員が参加し、就活時の経験を共有しました。
4名のみなさんに共通するのは、自分なりの「理想の働き方」を追求して活動されたということです。その経験から得た“就活ナレッジ”をお聞きしました。

インタビュー:E-Staff

Interview: 4月より着任予定の先生

2024年4月に私立学校への着任が内定している、多様な経歴を持つ4名の先生方。
■K・Nさん(新卒)私立高校(共学)数学科常勤講師内定
■K・Hさん(既卒)私立中高(共学)数学科常勤講師内定
■S・Nさん(新卒)私立高校(共学)英語科非常勤講師内定
■M・Nさん(新卒)私立中高(共学)英語科専任教諭内定

Interviewer: E-Staff担当

私学内定者座談会の運営チームスタッフ

「母校で働きたい」が私立学校を選んだきっかけ

E-Staff担当: K・Nさん、教員になったきっかけや、私立学校を選択した理由などをお聞かせください。
【K・Nさん】
私は私立校志望というより、とにかく母校で働きたい気持ちが強かったんです。母校は私立の中高一貫校だったので、そこに向けての教員採用を中心に活動していました。就活時期には軽音楽部の活動もしていたので、イー・スタッフの担当者の方にはいろいろご調整いただき大変助かりました。民間企業への就活は行っていませんでした。
4年の春の時点では、母校が教員を新たに採用するかどうかがわからなかったので、念のため公立の教員採用試験も受けました。ですが、もし公立の採用試験に受かったとしても公立は選ばなかったと思います。

4月より着任予定の先生

E-Staff担当: 母校でなくても、私立学校に勤務したいというのお気持ちもあったのですか?
【K・Nさん】
母校の教員になりたかったのは、その校風や教育理念に惹かれたからです。公立の採用試験の場合は、教育理念などをもとに働く学校を選べないので、公立は自分には少し違うと感じました。
 結局、母校では今年度の採用がなく、同じ敷地内にある私立校の数学科の採用試験を受け、内定をいただきました。進学校であることや教育理念が母校と似ていることから、この学校で経験を積むことが重要だと考えました。また、人事交流プログラムを使って母校で教員をする道もあるのではと思い、決断しました。

4月より着任予定の先生

民間企業の経験者が転職先に私学教員を選んだ理由

E-Staff担当: K・Hさんは、今回の転職でなぜ私学教員を希望したのですか?
【K・Hさん】
私は既卒で、教員の経験と民間企業での勤務経験があり、非常勤講師としても働いたことがあります。私は子供のころから、「先生」という仕事に魅力を感じ、教えることで共に成長し、達成感を感じられることに素晴らしさを感じていました。母校の先生になりたくて、在学中から「先生になって戻ってくる」と公言していました。
新卒の時は、母校で教えることが大前提だったので、公立の教員への道は考えていませんでした。というのも、現在では国籍に関係なく公立の採用試験を受けることができますが、当時は日本国籍であることが前提だったんですね。私は韓国籍なので、そうした事情もあって公立は考えませんでした。今回、イー・スタッフの担当者さんからのご紹介でとても雰囲気の合う学校に巡り合い、4月から常勤講師として働くことになりました。

4月より着任予定の先生

E-Staff担当: どんな観点で応募する学校を選んだのですか?
「面接の時、自分と面接官の先生がどれぐらい合うか?」を一番重視していました。そうした意味で私立校は、面接を通して、その学校や先生方をより知った上で働くことができる点が魅力だと思います。しかも、面接でお会いする先生方は、勤務後、自分の直接の上司になるかもしれないじゃないですか。なので、面接で話していて、そこで話が詰まってしまうのであれば、内定をいただいても「その学校でやっていけるのかな?」と、心配になってしまうと思うんです。自分の雰囲気と合う学校を選ぶことが一番、大切かなと思います。

4月より着任予定の先生

教員をしながら音楽活動も続けるために、私学の非常勤講師を選択

E-Staff担当: S・Nさんは、教員を志望するにあたって、あえて「非常勤講師」を選択されたと伺いましたが、どういった思いがあったのですか?
【S・Nさん】
私はもともと教員になりたいという明確な思いがあったわけではなかったんです。大学4年間続けた塾講師のアルバイトと、教育実習はなかなかタフな3週間でしたが、そこで感じられたやりがいや生徒たちとの関わりがとても印象的で、「教員になりたい」と思うようになりました。
私は音楽活動をしているのですが、教員という職業であれば、非常勤講師という働き方で自分のやりたいことと仕事を両立できることが、就活を始める決め手となりました。エントリー自体は2校のみです。2校目に採用試験を受けた学校が、音楽活動との両立について大変良心的に受け入れてくださり、学校としての雰囲気も自分と合致する感覚がありました。こうした環境でなら自分のペースで働くことができそうだなと感じて、4月から私立高校の英語科で非常勤講師として働くことになりました。こうした働き方も、私立校だからこそ叶ったのだと思います。

4月より着任予定の先生

元は教員を目指したわけではなかった、教科への情熱から教員を選択

E-Staff担当: M・Nさんは、どういった経緯から教員を目指したのですか?
【M・Nさん】
僕も元から教員をめざしていたわけではなく、大学3・4年の時には民間企業への就活もしました。大学4年の夏に研究者への道も考えて大学院に進学することにしましたが、大学院に入ってからも就活をしてバンバン面接を受けて、インターンも経験しました。ただ、英語言語学の研究をしていたことから、いつかは教える事にも関わりたいという思いはあって、紆余曲折あり修士2年目から教員をめざし、今年4月から私立高校の常勤教員となります。
もともとずっと教員を続けるつもりはなく、いずれはキャリアチェンジをして、海外で博士号を取りたいと思っています。なので、公立と私立のどちらで働きたいなどのこだわりはなく、公立の採用試験も受けました。一次試験は通りましたが、私立校の内定をいただいていたので、二次試験を辞退しました。私立校は18校くらいエントリーして、ひたすら面接や模擬試験など場数をいっぱい踏んでいきました。

4月より着任予定の先生

E-Staff担当: 就活する中で教員へとシフトチェンジされたわけですが、何かきっかけがあったのでしょうか?
【M・Nさん】
民間企業への就活をしていて、「この会社で働きたい」と思えた会社が一つもなかったんですね。大学院では英語教育や言語学の研究をしていて、そうした分野への情熱もありましたし、大学、大学院を通して集団塾で6年間、教えていた経験も大きいと思います。生徒を担当するのは面白いし、授業をするのも好きだったので、「そう感じているなら、教員になったら」といろいろな人に勧められて、教員をめざしてみようと思ったことが転換点かもしれません。
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~次回へ続きます(近日公開予定)~

4月より着任予定の先生

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