私立・公立、教員採用の筆記試験対策は？～④新任教員の本音トーク～

【K・Nさん】公立向けの勉強は、過去問の問題集を中心に大学１年とか２年からコツコツ勉強をしていました。私学は母校が第一志望だったのですが、母校の場合、共通テストで少なくても6割は正答する学力がないとダメだと聞いていましたので、最低でも共通テストやセンター試験の過去問を三年分は解くようにしていました。

【K・Nさん】古い記事でしたが、母校を含めた複数の学校での教員採用座談会を読んだんです。受験指導があるから、センター試験６割くらいは解けないとダメだと記事には書かれていて。応募校も同様の進学実績だったので、同じようなレベル感なのではないかと考えました。

【M・Nさん】参考にならないかもしれませんが、僕の場合は対策を何もしていなくて。大学院での専門が英語教育や言語学なので、毎日、英語教育に関する英語の論文を読んでいたので、文法問題などは、忘れているところもあるので、文法書を少し見直したりはしましたが、受験問題を解くなどの対策はしていませんでした。
ただ、応募する学校のレベル感は見ておいた方がいいので、その学校が公表している大学の合格実績を見て、全体のボリューム層が合格している大学のちょっと上くらいのレベルに問題が出ることと意識をして対策すればいいと思います。

【K・Hさん】ネガティブな話になりますが、私は私立高校に応募して、筆記試験で落ちた経験があります。これは完全に勉強不足が原因です。前任校は中高一貫でしたが、ずっと中学生ばかりを教えていたので、高校の数学は自分の大学受験以降、まったく取り組んでいなかったんです。
以後、筆記試験の前には、受験当時に使っていた問題集の「青チャート」を引っ張り出してきて、もう一回解き直しました。今、民間企業で働いている方とか、これから就活しますという方は、高校レベルの数学を、苦手なところは対策しておくといいと思います。

【Ｓ・Ｎさん】私も同じく筆記試験で落ちた経験があります。大学の英米文学科にいたので、日々英語には触れていて、英文を読んだり聞いたりするのが主体で、誤文訂正や並び替え、ライティングはそこまでやっていなかったんですね。全然対策が足りなかったのだと思います。学校にもよると思いますが、英語科教員の筆記試験では誤文訂正や文法事項が問われますし、流し読みするのではなく、きちっと内容を把握できる脳みそにしておかないと、限られた時間内で解くことができなくなってしまいます。私立の試験はマーク式だけでなく、英文を書かせる問題が出るので、受験時代を振り返るような対策が大事になってくるんじゃないかなと思いました。

【Ｓ・Ｎさん】私の周りの人たちは、TOEIC対策や英長文を読む勉強をしている人がほとんどでした。私もそうした対策をしていたところ、筆記試験では文法的な問題も出たんですね。マルチな対策が必要になると思いました。

【M・Nさん】採用試験を受けた中で、二校だけ教職教養の試験がありました。ただ、そういう場合は、募集要項に「一次試験で教職教養の試験を実施」と書かれているので、その場合は対策をすればいいと思います。
僕が使っていたのは、「教職教養の要点理解」と「教職教養の演習問題」（時事通信出版局)のという参考書と問題集の２冊セットです。そこに掲載されている問題が、そのまま出題された学校もありましたので、そうした問題集をこなしていれば、ほぼ満点が取れると思います。