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コラム

今どきの国際交流・国際理解教育

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2020/01/03

グローバル教育は
もはや当たり前!?

現在の国際交流・国際理解教育には大きな流れとして次の4つが上げられます。

● 海外研修…1週間〜10日間、海外に出て体験や交流をするもの。希望者には数カ月にわたるターム留学のプログラムを用意する学校もあります。
● 国内研修…留学生や外国人講師を海外から招いて日本で国際交流を行うものや、民間の施設などを使った英語漬けの宿泊行事などもある。
● オンライン英会話…多くの私立学校で導入されています。
● IB(国際バカロレア)やダブルディプロマなどの、国際的なカリキュラムの導入。

※IB…国際バカロレア機構(本部ジュネーブ )が提供する国際的な教育プログラムのことで、世界140以上の国と地域で導入されている。
※ダブルディプロマ…日本と海外の両方の卒業資格を取得すること。

IBについては認定校200校に増やすという計画が掲げられるなど、国をあげて奨励していて、ここ数年、大宮国際中等教育学校など全国で4校と公立中高一貫校においてもIBの認定校が増えています。

何のために留学に行くの?
中高の留学の目的が多様化

ここ数年は留学プログラムの内容にも新しい傾向が現れてきており、さまざまなパターンがありますが、主に滞在する期間によって大きく次の3つにわけることができます。

● 短期留学…春休み・夏休みなどの長期休暇を利用して海外に出かけ、語学研修や体験学習を行うもの。修学旅行として1週間ほど滞在する場合も。
● ターム留学…1か月~数カ月間、または1学期間にわたり、現地提携校などで語学やその他の教科・科目についても学ぶもの。
● 1年間留学…私立中高が独自に築いてきたネットワークやノウハウを活かし、海外の学校での留学単位を認めるケースが増えてきています。

これらの3つの中で、最も多くの中高生が体験するのが短期留学で、国内で学んできた英語を実際に使ってみるといった語学研修を目的とするものがほとんどでした。

しかし、ここ数年は、短期留学に新しい傾向が生まれてきています。

たとえばタイやマレーシアといったアジアの新興国に行き、貧しい地域にホームステイをして、現地の人と交流するプログラムを展開する学校があります。中高生たちに価値観を揺さぶられるような体験をさせ、問題意識や自立心を芽生えさせることが主な目的です。

また、入学間もない高校生を海外に連れていき、現地の学校で入学オリエンテーションを行う学校もあります。これは、受験勉強をしてきた高校生たちの意識をリセットすることを主な目的とするものです。

これらは、社会で求められる力の変化や大学入試改革などを背景に、これまでと大きく変わる探究型・PBLといった学習スタイルに生徒を対応させていくことや、生徒のモチベーションアップを狙いとしています。各校でさまざまな取り組みを行っているので、ぜひ注目してみてください。

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