英語教師に求められる資格・検定試験のレベルとは
以下は、文部科学省が発表した国際的な指標CEFRと民間の各種試験・検定のレベルを比較した対照表です。
文部科学省では、英語教員に求められる英語力の目標を「CEFR B2 レベル(英検準1級)以上」としています。
公立学校の教員採用試験でも、英語検定準1級以上の合格者や、TOEIC・TOEFLで一定のスコア以上を取得している場合、英語教員採用試験の一部を免除しているケースが増加。英語の資格・検定試験は英語教師の実力を証明するものとして、重要度を増してきているのです。
英語教師が取るべき民間の資格・検定試験はどれ?
時代の流れに敏感な私立学校では、「グローバルコース」や「インターナショナルコース」といった英語教育やグローバル教育に特化したコースを設けたり、海外大学進学を希望する生徒たちをサポートするための体制を整えたりと、英語を重視する傾向が増しています。
民間の英語資格・検定試験を利用して大学受験をする生徒たちも増えてきており、放課後などの時間を使って「英検」「ケンブリッジ英検」「GTEC」などの対策に向けた講座を開講する学校も少なくありません。
ここ数年は海外大学進学のサポートに力を入れる学校も増加。海外大学の出願の際に必要となる「TOEFL」や「IELTS」の対策、エッセイや願書の書き方の指導を学校で行うケースもあります。
普段の英語の授業はもちろん、生徒の英語の資格・検定試験にも力を入れるそれらの学校にとって、英語の実力を証明できる資格・検定を持つ人材は非常に魅力的です。
専任の英語教師のみならず、資格・検定試験の対策や英語強化のための授業や講座などを担当する英語専任講師として採用されることもあるので、英語教師としての活躍の場を広げることができるでしょう。
どのような学校でどのように働きたいのか、どのような英語教師をめざすのかによって、取るべき資格・検定の内容やレベルは変わってきます。自分のキャリアプランも見据えたうえで、活かせる資格・検定試験の取得をめざしましょう。