定年後の教員が転職するならどんな学校がいい?距離?教育方針重視?
■就職・転職成功事例②社会科教員・Oさん(60代)のケース
定年退職を65歳に引き上げる民間企業も見られるようになり、学校でも60歳、65歳を超えても職場で活躍される先生が大変増えているように感じます。そして、定年後の転職においては、みなさんいろいろな希望・期待を持たれて就活をされています。
給与や待遇へのこだわりだけではなく、勤務地へのこだわり、勤務時間、指導内容や教育方針など、教員の場合は特に「自分の理想の環境で」という思いをもって、自分に合った学校探しをされる方が多いように感じます。
公立教諭を退職されたOさんのケースをご紹介いたします。いったい、どんな学校とご縁があったのでしょうか。(E-Staffラボ編集部・再編コメント2023/6)
希望する「市内」ではないけど、「近くて」自分に合った学校との出会い
Oさんは、公立中学校で40年近く社会科教諭として活躍されたベテランの先生です。定年退職後も再任用で活躍され、さらにその後に理想の勤務先を探すべくイー・スタッフへ登録されました。
Oさんは、これまでずっと自宅のあるA市内で勤務してきたため、これからもA市内での勤務を希望されました。通勤時間に1時間以上かけたくないともおっしゃっていました。
Oさんの再就職活動が本格的に動き始めたのは、年度末3月でした。
ちょうどその時、ある私立学校の校長先生から教員募集の依頼を受けたのですが、その内容が、Oさんの経歴や教職に対する熱意と非常にマッチング度が高いと思い、お仕事を提案しました。
ただし、その学校は、ご希望のA市ではなく、隣県の学校でした。県境こそまたぐものの、Oさんの自宅からは片道わずか40分という立地。
Oさんは、お仕事内容や学校の教育内容に関心を示されたものの、少し悩まれている様子でした。障壁に感じられたのは、学校の所在地。通勤時間は希望の範囲であるものの、ご希望のA市で働きたい思いが強くあったようです。
実はA市は広く、同じ市内でも片道1時間半、乗り換え数回を要する学校もありますが、それに比べて提案した学校は、他県でありながらも通勤が断然ラクなのです。
そこで、私の方から、乗換案内サイトでその比較を示しながら、非常勤であれば出勤時間の調整も可能であることや、「一人ひとりの生徒に丁寧に教えたい」という思いを持つOさんにぴったりの中規模校であることなどをお伝えしました。
Oさんは、その後改めて検討してくださり、結果お仕事に応募いただくことになりました。
校風・教育方針とのマッチ度が高い学校で内定獲得
Oさんは、書類選考、面接試験を経て、早々に内定を獲得されました。
学校での面接には、私も同行させていただいたのですが、最初の1分で「決まった」という確信を得られたほどに好感触だったことを覚えています。
私たちE-Staffの提案に耳を傾け、新たな視点から考え直してくれたOさんの柔軟性があったから実現したマッチングだったと思います。
柔軟性と専門性を持つベテラン教員だからこそ即戦力に
紹介した学校の校長先生によると、ベテランの方は「自分のスタイルを貫く方」と「新しいことに臆することなく挑戦する方」の大きく2通りに分かれるとのこと。生徒や若手の教員に好影響をもたらす後者は貴重な存在だそうです。
Oさんは、公立小学校でICTを取り入れたアクティブラーニングを実践されていたり、未経験である高校の授業にも興味を持たれていたりと、何事にも前向きな方。非常勤講師として勤務し始めた1ヵ月後には、校長先生から当社に、「とてもいい先生を紹介してくれた。」と、喜びの声が届きました。
効率的な情報収集を行うことでグンと広がる、勤務校の選択肢
Oさんが希望どおりの勤務先に出会えたポイントは、柔軟な姿勢と、効率的に情報収集ができるエージェントの活用にあったと感じています。Oさんは主に、一般の求人誌・求人サイトを使って情報収集をされていました。このことが、再就職先がなかなか見つからなかった要因の一つだったのではないかと思います。
希望条件に合致した求人情報を、興味がある学校のみならず幅広く得られるのがエージェント活用のメリット。ご自身の経歴や要望はもちろん、教職に対する思いや人間性も伝えることで、よりよい出会いをつかんでください。 (九州エリア:担当スタッフ)