[STC研修] 初任者研修【春】2日目③ 模擬授業
日 時:2018年4月28日(土)14:10~18:00[研修]18:30~19:30[交流会]
2018年4月29日(日)9:30~17:30[研修]
場 所:岩倉高等学校 視聴覚室
対 象:初任者・若手
参加者:85名
初任者研修【春】の2日目は初日とは異なるグループに分かれてスタートしました。前夜には懇親会も開かれましたので、会場全体も打ち解け、いっそう真摯に研修を受けようとする雰囲気が感じられました。
研修内容は午前中に2コマの講義「スクールコンプライアンス」「授業力アップ(基礎編)」、午後は模擬授業を実施しました。模擬授業にあたっては事前に指導案やプリントなどの準備をお願いしており、どの先生方もしっかりと準備をしてこられました。
第1回 E研修
テーマ「模擬授業」13:30~17:00
研修の流れ:
導入 グループに分かれ教室へ移動
① 資料配布
② 自己紹介
③ 模擬授業(10分)
④ 参加者およびスタッフからの講評
今持てる力を発揮して
2日目午後のE研修「模擬授業」は、午前のD研修「授業力アップ」をふまえて、先生方が自分の今持てる力を精一杯発揮したエキサイティングな時間となりました。
1チーム6~7名に分かれ、校内の各教室で1人10分程度の模擬授業を行いました。グループメンバーは勤務校や教科、指導分野、担当学年などがそれぞれ違います。1人が模擬授業をするときは他のメンバーは生徒役になりきり、授業を受けます。
授業後は「授業チェックシート」に記入して講評したり、ディスカッションをしたりして相互評価を行いました。
授業チェックシートの項目
① 印象・視線・話し方
② 板書・生徒対応
③ 説明・構成・展開
④ 総合評価
互いを高め合うためのよい講評は「診断的な視点」を持つことです。よいところ、改善したいところを「拾っていく」コメントが効果的です。
感想だけを述べる、「私ならこうする」と比較する、偉ぶった「ダメ出し」、何がいいたいのかがあいまいなコメントは模擬授業の講評には適していません。
でもそこは、すでに現場に立っている先生方です。模擬授業では元気よく、明快に、そして講評時は互いの意見を否定せず、真摯に聞き入る様子はさすがです。2日間研修を共にして、初任者同士の連帯感と、ほどよい緊張感の中で模擬授業は進んでいきました。
会場の岩倉高校の教室には電子黒板とプロジェクタが備えてあります。タブレットやパソコンを持参した先生のほとんどが、すぐに接続して授業を始められ、ICT活用になじんでいる様子が見られました。
また声の大きさや机間の動き方、グループワークの指示などからは、先生の個性に加え、勤務する学校の「らしさ」を感じさせる場面も。例えば男子校で中学1年を担当する先生の話し方は元気よく、てきぱきと。高校の古文を担当する先生は、生徒が「なぜだろう?」と考えたくなるような、深い問いの仕方をしてみる、などです。初日のB研修で学んだ生徒の「発達段階に合わせた対応」を思い出した先生方もいたかもしれません。
授業観を広げる
今回の模擬授業は教員生活を通して「学び続ける教師」としての第一歩を経験していただくために設定しました。
前時の研修D「授業力アップ」で学んだ「学びのレディネス」の整え方を意識してもらうことも狙いのひとつです。
特に主体的・対話的で深い学びや、ICTを活用した指導など、新学習指導要領において求められている授業のあり方を探るには、多くの先生方の具体的な授業の工夫を見て学ぶのが最も早い方法ではないでしょうか。
他教科の授業を見ることで、「この導入のしかたはいいな」「こんな発問の仕方もあったんだ」などの「気づき」を得られ、授業観が今以上に広がるはずです。
互いに学ぶことが楽しく、ためになると実感できれば、勤務校に戻ってからも積極的に先輩の先生方に助言を求め、アドバイスを素直に受け入れる姿勢が育ってくるのではないでしょうか。
管理職の先生方の見学も可能です
貴校の初任者がこの研修に参加している場合、また、当STC研修に関心をお持ちの学校管理職の先生方には、研修をご見学していただくことが可能です。
若手教員のまっすぐなパワーと成長の過程を是非ご覧ください。
次回の模擬授業は8月の初任者研修【夏】に開催いたします。毎日の学校での授業経験、また当STC研修で得たものを活かして、確実に授業力がアップできるよう、弊社も全力でサポートしてまいります。
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